2009年11月20日
杉山晋太郎〜しし座流星群の夜に〜
やはり、スーパー役立たず姉弟は流行に敏感だ?!
・・・新型インフルの高波を受け、只今学級閉鎖中!!
ただし、本人坊達は極めて健やかだから・・・、
給食が出ないので、お櫃の飯は減り、
じいさん ばぁさんの隠し缶から、煎餅は消え、
プールへ出かけるので、洗濯物は増え、
買い物についてくるので、出費がかさむ!
何やらランチェスターの法則で家計がヤラレてる感じがビシビッ!
金が掛かって仕方無いってんで、ごべんきょうを済ますと、
家内が公園に誘っている毎日
(スケボー・竹馬・サッカーボール・グラブ×2・軟球1)
キャッチボールに使うグラブは我が家の記念品で有る
形見でも有るが、実用という意味においては、やはり記念品で有る
強いて言えば、「晋ちゃんからのお裾分け?」だ
晋ちゃんは、阿佐ヶ谷に住んでいた頃の知り合いである
年齢の違う友達も居るが、彼の存在は大きくて、オラにとっては
友達なんて言える間柄では無い訳で、-2つ年上の知り合い-
呼ぶ時も「お兄さん」だった
2・3日後には、数年来登っている穂高の山小屋へ行くと言っていた
『部屋の中で欲しいのが有れば、どれでもあげるよ』
「なんで? いつ帰って来んの?」
『やぁ~ もうここには戻らないと思う』
酒を飲みながらの会話に深く問うのも無粋かと思ったし、
スターリンやゼルダの生写真やパンク関係の品々に目がいっていて、
気が回らなかったのかも、それにお兄さんの事だから、
「また帰って来るさ」という意識もあった
当時オラは、学参物のレイアウトデザインの仕事で、
連日10-26時という悲惨なオーバーワークの真っただ中!
タクシーで、家近くに着くと、たまにはオラから声を掛ける事も
有ったが、よくお兄さんの方から誘いが入った
晩酌~寝酒のつもりで、小一時間寄っては帰る
帰り際には「今度はゆっくり飲ろうね それとさぁ、ちょっと
飲み過ぎだって、山へ行く前に体調を整えた方が良いよ」を
付け加えて
そして冒頭の山小屋行きの2・3日前の夕方
その日は、久しぶりに人並みな時間に帰宅出来たんで、家内が
「お兄さんを呼んで、天ぷらパーティーでもしよう」と言い
お兄さんを誘いに行ったのだが、生憎留守!!
「じゃぁまぁ、後で差し入れ持って、ちょっと飲みに行こうか」と
夜に再訪したのだが、その時も留守
「きっと、山に行くんで、あちこちで送別会でもあんだろ」と
その日はそのまま就寝
1日おいて遂にその日が・・・
先に仕事に出た家内(些末な事だが当時は婚姻前)が
慌て驚き戻って来た
-お兄さんが倒れているから早く来い-と
家の裏に行ってみると上下スウェット姿のお兄さんが
緑色の液体を吐いて斃れていた
家内の呼びかけに声にならない声ではあったが、応答していた
web上にはパンクバンドの先鋭ベーシストが泥酔の果ての
事故死の如き記載が有るが、書き出しの「名物ベーシストの~」や
「スターリンの個性派ベーシストが~」はアリとしても、
言わんとする方向が、栄華枯れて世上からドロップアウトして
自暴自棄、憐憫 若しくは、憐憫を越えて憧憬・賛美・追従する様な
描写には疑問を呈する
弱々しい乍も反応は有るし、手に保険証を握っていた事から
自身の体調変化に気を配り「また花の写真をいっぱい撮って来るよ」の
言葉通り、山行き(生きる)を渇望していた筈である
「悪ぃ」「ご免な」みたいな事を言っていたが、
重い体に肩を貸すのが精一杯だったので記憶は途切れ途切れだが、
近くのHpに行き、オラの知っている限りを伝え、診察室の前で待っていた
緊急扱いだったせいか、40~50分程度で医師から症状の説明を受け、
要入院で有る事、身内に連絡を取ること等を指示された
当時係わっていた仕事先からは「抜けられては困る、数時間でも良いから
作業現場に出て来る様」にとの事
日銭稼ぎのしがないG・デザイナーにも請け負った仕事を
完遂しなくては!との意は有って当然
だが、思い出す度に悔やまれてならない
15時、Hpからの電話では意識は有った
急ぎ(自分なりに)帰宅し、玄関先で家内から亡くなった事を告げられた
その日の仕事は修正作業が主で得意先との打ち合わせも無かった
「オレは1万数千円のギャラと引き替えに介添えをしなかったのか」
霊安室で黄黒くなったお兄さんに、自分の愚かさ、馬鹿さ、
連れ甲斐の無さを詫びた
調布から来たという親族に礼を述べられたのが余計にこたえた
親御さんからも末期に際しての礼を言われた
出来の悪い息子に葬儀の意向は無い様な事を言われていたが、
通夜には出なかった 告別式が有っても出なかったと思う
・・・申し訳なくて出掛けられ無かった
あれから13年
肌に当たる風は冷たい
あの時の事を思い出すと、今も変わらず心底に冷たいものが走るが、
思い浮かぶお兄さんの笑顔は豪快な青空!
うまくボールがキャッチが出来ず、お互いを罵り合う
スーパー役立たず姉弟の手には、シャイなベーシストの
攻撃的な手に合ったグローブがぶら下がっている
私信:翔太へ
杉山晋一の絵! 大事にしろよ!
・・・新型インフルの高波を受け、只今学級閉鎖中!!
ただし、本人坊達は極めて健やかだから・・・、
給食が出ないので、お櫃の飯は減り、
じいさん ばぁさんの隠し缶から、煎餅は消え、
プールへ出かけるので、洗濯物は増え、
買い物についてくるので、出費がかさむ!
何やらランチェスターの法則で家計がヤラレてる感じがビシビッ!
金が掛かって仕方無いってんで、ごべんきょうを済ますと、
家内が公園に誘っている毎日
(スケボー・竹馬・サッカーボール・グラブ×2・軟球1)
キャッチボールに使うグラブは我が家の記念品で有る
形見でも有るが、実用という意味においては、やはり記念品で有る
強いて言えば、「晋ちゃんからのお裾分け?」だ
晋ちゃんは、阿佐ヶ谷に住んでいた頃の知り合いである
年齢の違う友達も居るが、彼の存在は大きくて、オラにとっては
友達なんて言える間柄では無い訳で、-2つ年上の知り合い-
呼ぶ時も「お兄さん」だった
2・3日後には、数年来登っている穂高の山小屋へ行くと言っていた
『部屋の中で欲しいのが有れば、どれでもあげるよ』
「なんで? いつ帰って来んの?」
『やぁ~ もうここには戻らないと思う』
酒を飲みながらの会話に深く問うのも無粋かと思ったし、
スターリンやゼルダの生写真やパンク関係の品々に目がいっていて、
気が回らなかったのかも、それにお兄さんの事だから、
「また帰って来るさ」という意識もあった
当時オラは、学参物のレイアウトデザインの仕事で、
連日10-26時という悲惨なオーバーワークの真っただ中!
タクシーで、家近くに着くと、たまにはオラから声を掛ける事も
有ったが、よくお兄さんの方から誘いが入った
晩酌~寝酒のつもりで、小一時間寄っては帰る
帰り際には「今度はゆっくり飲ろうね それとさぁ、ちょっと
飲み過ぎだって、山へ行く前に体調を整えた方が良いよ」を
付け加えて
そして冒頭の山小屋行きの2・3日前の夕方
その日は、久しぶりに人並みな時間に帰宅出来たんで、家内が
「お兄さんを呼んで、天ぷらパーティーでもしよう」と言い
お兄さんを誘いに行ったのだが、生憎留守!!
「じゃぁまぁ、後で差し入れ持って、ちょっと飲みに行こうか」と
夜に再訪したのだが、その時も留守
「きっと、山に行くんで、あちこちで送別会でもあんだろ」と
その日はそのまま就寝
1日おいて遂にその日が・・・
先に仕事に出た家内(些末な事だが当時は婚姻前)が
慌て驚き戻って来た
-お兄さんが倒れているから早く来い-と
家の裏に行ってみると上下スウェット姿のお兄さんが
緑色の液体を吐いて斃れていた
家内の呼びかけに声にならない声ではあったが、応答していた
web上にはパンクバンドの先鋭ベーシストが泥酔の果ての
事故死の如き記載が有るが、書き出しの「名物ベーシストの~」や
「スターリンの個性派ベーシストが~」はアリとしても、
言わんとする方向が、栄華枯れて世上からドロップアウトして
自暴自棄、憐憫 若しくは、憐憫を越えて憧憬・賛美・追従する様な
描写には疑問を呈する
弱々しい乍も反応は有るし、手に保険証を握っていた事から
自身の体調変化に気を配り「また花の写真をいっぱい撮って来るよ」の
言葉通り、山行き(生きる)を渇望していた筈である
「悪ぃ」「ご免な」みたいな事を言っていたが、
重い体に肩を貸すのが精一杯だったので記憶は途切れ途切れだが、
近くのHpに行き、オラの知っている限りを伝え、診察室の前で待っていた
緊急扱いだったせいか、40~50分程度で医師から症状の説明を受け、
要入院で有る事、身内に連絡を取ること等を指示された
当時係わっていた仕事先からは「抜けられては困る、数時間でも良いから
作業現場に出て来る様」にとの事
日銭稼ぎのしがないG・デザイナーにも請け負った仕事を
完遂しなくては!との意は有って当然
だが、思い出す度に悔やまれてならない
15時、Hpからの電話では意識は有った
急ぎ(自分なりに)帰宅し、玄関先で家内から亡くなった事を告げられた
その日の仕事は修正作業が主で得意先との打ち合わせも無かった
「オレは1万数千円のギャラと引き替えに介添えをしなかったのか」
霊安室で黄黒くなったお兄さんに、自分の愚かさ、馬鹿さ、
連れ甲斐の無さを詫びた
調布から来たという親族に礼を述べられたのが余計にこたえた
親御さんからも末期に際しての礼を言われた
出来の悪い息子に葬儀の意向は無い様な事を言われていたが、
通夜には出なかった 告別式が有っても出なかったと思う
・・・申し訳なくて出掛けられ無かった
あれから13年
肌に当たる風は冷たい
あの時の事を思い出すと、今も変わらず心底に冷たいものが走るが、
思い浮かぶお兄さんの笑顔は豪快な青空!
うまくボールがキャッチが出来ず、お互いを罵り合う
スーパー役立たず姉弟の手には、シャイなベーシストの
攻撃的な手に合ったグローブがぶら下がっている
私信:翔太へ
杉山晋一の絵! 大事にしろよ!
Posted by tazrin at 16:10│Comments(1)
この記事へのコメント
涙涙涙
Posted by エマ at 2019年05月22日 17:23